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2012年01月05日

ティダノワ実行委員からのメッセージ Vol.2

ティダノワ実行委員からのメッセージ Vol.2


1月2日読谷村にて サトウキビ畑



明けましておめでとうございます。

皆様良い年末年始を迎えられましたでしょうか?
沖縄では旧正月を祝う風習とのことですが、最近では3が日に初詣に出かける人が増えているとのことです。
普天間宮もすごい人混みでした。

去年11月に発足したティダノワも次回の勉強会やイベントにむけて、スタッフ一同アイディアを出し合っている最中です。
今後ともティダノワを宜しくお願いいたします。

さて、今日は前回に引き続き、ティダノワ実行委員からのメッセージを紹介させていただきます。


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●なぜ食べ物は大切?

食べ物は命そのものであり、命のもとになってくれるものです。なぜ大切かというと、私たちの心と体を
つくるから。食べたものが私たちの血となり、骨となり、肉となり、髪となり、爪となる。それから、体
をあたためたり、冷やしたり体の調子を整えてくれます。
体だけでなく心もつくる。食べ物によってホッとしたり、心があたたかくなったり、逆にイライラしたり、
怒りっぽくなったりするんだよー。
食べるときの気持ちも大切。命ある食べものにありがとうのきもちでいただこう。そうすると食べものも
喜んで、体も喜んで元気いっぱい!


● 何を食べようか?

・ 身土不二(しんどふじ) ‒ 身(からだ)と土(大地・土地)はひとつ
・ 不時不食(ふじふしょく) ‒ 時(季節)にないものは食べない
私たちが暮らすその場所でその季節にできるものを食べることが大切。
夏にできるゴーヤーやきゅうりは体を冷やしてくれる。冬にできる大根や人参は体をあたためてくれる。
夏には夏に、冬には冬にそこに暮らす人の体に必要な野菜や野草がしぜんと生えてくるのです。自然の恵
みとはありがたいですね。それは昔の人にとっては当たり前だったけれど、現代では飛行機や船で食べも
のを遠い国から運ぶことができます。運ぶ途中で痛まないように防腐剤や殺虫剤をかけることもあります。
冬なのに暑い国のものをたくさん食べたり、農薬や添加物が入ったものを食べたり、そんなことが積み重
なるとなんとなく元気が出なかったり、体が重かったり体調不良の原因になってしまいます。島の旬のも
のをいただいてちゃーがんじゅー!


● 私とつながる食べものと地球

何を食べるか、何を選ぶかというのは自分の心と体のためだけど、実は地球全体にもつながることなので
す!例えば遠くから食べものを運ぶことはそれだけガソリンなどのエネルギーをたくさん使います (この
ことをフードマイレージが高いという)。その分空や海も汚れます。だからなるべく近くで作られた新鮮な
ものを食べることは自分にも地球にもよいですよー。
スーパーに行ったらいつでも食べものであふれています。世界中どこもおなじかというとそれは違います。
日本のように食べものがあまって捨ててしまう国もあれば、食べものが足りなくて死んでいく人がいる国
もあります。これは仕方のないことではなくて、私たちが変えていけることです!例えば、お肉を食べる
ときに考えてみよー、お肉のもとになるえさって何?お金持ちの人が食べるお肉のえさは主に大豆やトウ
モロコシや小麦。これを食べものがなくて苦しんでいる人が少しでも食べられたら・・・(タンパク質豊富
で「畑の肉」といわれる大豆、その大豆など12kを飼料として生産される牛肉はたったの1k)。それからそ
の大豆などを栽培するために、アマゾンのジャングルなど熱帯雨林が切り広かれているのです(毎年四国の
面積と同じ位なくなってる!私たちの吸う酸素もなくなるってばー)お肉を食べるとき、そんなことを想っ
て、欲張らないで少しずつ感謝していただこう。外国のえさをあまり使わないで育てている県産のお肉も
あります。
世界で起きている事実を知って、自分にも地球にも良いものを選ぶことで世界は少しずつ良くなってい
く!


● 水と私

自分とあらゆるものがつながっているというのはとても大切で当たり前のことだけど、現代社会ではその
ことを忘れがちです。私と食べものと世界はつながっている。じゃあ私と水は?毎日飲む水、体の7割近く
を占める水、水はどこから来てどこへ行く?やんばるの山から?排水口から流れ出て最後は海へ。その海
の魚を私たちが食べるかも、海の水が水蒸気になって雨になって降ってくるかも。水を汚すことは結局自
分も汚れるってこと?だったら自分のためにも、水に住むいきもののためにも使う洗剤の量を減らそうか
な、水があまり汚れないものに変えようかな、そんなささやかな気づきと行動が世界を変えるんだ!


● 畑仕事 外で体を動かすこと

畑仕事は命を育てるしごとです。自然からたくさんのことを学びます。
一粒の種から芽がでる。不思議!感動!そして収穫の喜び!美味しい!小さな鉢でもいいので、ぜひ種を
まいてみて下さい。花もステキだけどまずは何か食べられるものの種を。
畑しごとは体にもいい。外で体を動かすことは大切です。カルシウムなどの栄養素は日光に当たって体を
動かすことではじめて体に吸収されます。いくら栄養素をたくさん摂っても部屋の中にいて体を動かさな
いと丈夫にはなりません。また、土には体にたまった毒素を吸い出してくれる効果があります。裸足で土
に触れると体が軽くなる!砂浜もいーねー。外で体を動かすこと頭もスッキリするので勉強もスラスラで
きるはず!


● クエーブー

沖縄のことばで食べものに恵まれてるってこと。例えば、「今日のおやつはケーキよー!」といった瞬間「ハ
イサイー」とあらわれたり、「魚が釣れたー」ってときにちょうど通りかかったり、タイミング良く美味し
いものに恵まれるラッキーな人っているよねー。クエーブーの人は食べものをとっても大切にする人が多
いのです。ごはんだって一粒もムダにはしません。神様ご先祖さまは見ているんだねー。それから食べも
のを大切にする人はお金にも困らないともいわれます。
食べものは私たちの命のもとであり命そのものです。大切に感謝していただくといいことたくさんあるは
ずよー。


ティダノワ 森岡尚子


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Posted by てぃだのわ at 09:22│Comments(0)ティダノワについて
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